星降る夜に願うこと -もちのブログ-

NEWSごとメモ。クラシック音楽寄りな見方してしまうヨ。

ちょっとコアな作風のはなし -ラヴェルとシゲアキ先生-

最近ケータイのメモで下書きを書くことが増えたもちです。こんにちは。こっそりアイコン変わっててすみません。
夜中というかほとんど明け方になりますがメモったやつをUP。

ほんとにこれメモだなあ、と思います。わかんない人ばかりだとおもうけど、それが普通です。これがわかるのはきっとわたしと文中に出てくるTさんくらい。でもそれが面白かったのでメモしときます。

ラヴェルを弾いたときと、シゲアキ先生の作品を読んだときに受ける感覚が、似ている、というはなし。

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こんばんは、久しぶりに姪っ子たちのこととか考えてたら寝付けないのでブログのネタでも書き溜めようかなあとメモ打ってます。

わたしの高校からのお友達にTさんという方がおりまして、これが彼女もまたおたくでしてね…非常に常識あるいい音楽おたくです。音楽だけじゃなくて主に漫画もだけども(笑)。うちら弾かないと脳みそ爆発してしまうタイプ。そんな彼女は昨年初めてエイトコンに行ったことにより今年もめでたくわたしと一緒に行き、ついにアリーナデビューしました。あんたすごいよ。
なにより、感性も割と似てる。そんな彼女も本の虫であるし、SF、短編。だとすれば…と、『イガヌの雨』をすすめたらお買い上げしてくださいまして。

昨晩は、締め切りの迫っている中全然届かない青い封筒のことを彼女に説明してるうちに、またぞろわたしがシゲアキをオススメしまくってしまってましたが、そんな中、驚くべき言葉が。

イガヌの雨ってさ…ラヴェルみたい。美しい、なのにグロテスク。

それーーーーーーーーー!それTさんがイガヌ読んだ時に言おうとして、いや待てまだ一作しか読んでないのにそんな先入観植え付けても、というので踏みとどまったことをまさかTさんから言うなんて!ていうかやっぱり?!
で大盛り上がりですよ…

ジョゼフ=モーリス(モリス)・ラヴェルJoseph-Maurice Ravel 発音例, 1875年3月7日 - 1937年12月28日)は『スペイン狂詩曲』やバレエ音楽ダフニスとクロエ』、バレエ音楽ボレロ』の作曲や『展覧会の絵』のオーケストレーションでよく知られたフランス作曲家バスク系フランス人

ウィキペディアより引用。ラヴェル先生は中学校の教科書に『水の戯れ』が載ってるので、それでご存知の方もおられると思いますが、一番はやはり『ボレロ』かもしれません。『世界ふしぎ発見!』ていうとだいたいわかるかも。


ラヴェルドビュッシーってよく括られて説明されますが、それは国と時期が同じなだけで。
中身全然ちがう。です。
絵画的で説明のない「考えるな、感じろ!再現しろ」ドビュッシーなら、
写実的で「写真撮りました。ここの採光、シャッタースピード構成、この木の陰にこれがあることがこの写真に濁りを添えてるんです。あとの解釈ご自由に」がラヴェル
人間なら誰しもそうですが、どちらが合うというのもあり、わたしとTさんは、二人とも、『ドビュッシーの感覚に乗れない、理性で感情を演出するラヴェル弾き』のようです。

ソプラノとテノールが時差(速さ)で同じメロディを違う高さで描くという「濁り」は、気づかないとそれまでのもので、それに気づくかどうか、それがおもしろいかどうか、が、ラヴェル弾きの楽しみであったりします。
「この和音なのにここでこの#付けるの?マジで?やるな…そこがないと単に美しいだけだもんな…そうだよね…」
とうなっちゃう美しさ。

美しい、写実的な自然現象に、おそらくエッセンスのように作曲者の心象が混じると、それこそ「なぜここで感じるのだろう、このグロテスク感を…」になるわけで。

……加藤シゲアキの小説は、例えるならそのような感じなのです。

シゲにもだめなところとか、やれないこととか、暗いところとか、全部あって、でも彼はそれらがある泉の中心に何事もなかったかのような感じにですっと立って、こっちに、「見る?見るなら見ていいよ保証はしないけど」って明け透けに笑うんですよ。
透明な水なのに、揺らぎが起きた瞬間、なぜか奇妙なものが映る、が、それはすぐに揺らめいて消える。

たとえば、
結構世界は俺に優しいなって思いました、
ってさらっと生放送で言っちゃうとか、
心がえぐれるほど愛おしかった
とか、
絶望的に素晴らしいこの世界
とか、
透明のアイマスク、
とか。
こういう、スパイスというよりも、あえてあくがぬけてないえぐみを楽しむ感じが、すごくフランス印象派代表作はかのボレロラヴェルに通じるものがあるんです。少なくともわたしとTさんにはそう見えるし、聴こえるんだなと。

非常に無駄のない音律はシゲアキの文体のようで、そこに何事もなかったかのように差し込まれる濁り、またはえぐみというものは、前述した文章のように心にわずかな引っかかりを作る。

1+1が4でも986でもなんでもいいんですよ。『えぐれる』と『愛おしかった』がイコールになるのはひとえに、ひとえに彼の「表現力」というよりも、「感性」なのではないかと思うのです。

体の中に、生きるうちに自然と渦まいていく言葉や思考を、たとえば作曲や文字(小説やエッセイ)的なものにして、常に吐き出さなければならない性分なのはわたしもTさんも同じで、その「程度」が似ている作家が、加藤シゲアキなのだろうなとおもうのです。

……ちなみに、わたしたちこういう話を重苦しそうに話すのではなく、すんごい明るく話しております。だって別段珍しいことでもなんでもないし。暗く話す必要がない。すきなもの、面白いものを見つけたら、楽しく話すのがふつうでしょう、と。
「わたし…あのひとのこと…わかるの…」ってこう、沼ずぶずぶ感が全くないあたりも、シゲの面白いところだなあと思っています。(こういうこと書くこと自体暗いって?ほっとけ)

あくまで、うちらが「作家加藤シゲアキ」にむかって思ってることなので、アイドルな彼とは少し違う場所にあるかもしれませんけども。
…まあ、アイドルやっててもたまにこういうのぽろっと言うしな…


ま、ぶっちゃけ、こんなことをTさんが言うのが珍しくて!(笑)
「ああああーじゃにーさんちとか俳優さんにはまらないようにしてたのにー!」って電話口でぼやいてましたけど、シゲに関しては完全に推せる。と思っています。しかも自分でこの話切り出したからねあなた…(笑)。

Tさんがついに芸人ではなく一人のアイドル、芸能人にハマるところを見てみたい。
いや、充足感はんぱないぞ。歌って踊れるよ。喋れるよ。唐揚げ鷲掴みだよ。料理作れるよ。メンバーのために動いてるよ。作詞作曲できるよ。

そして何より、作家先生の言葉は、おおよそ、ダ・ヴィンチだったりの雑誌でしかきけないものなのに、

シゲアキにはふたつラジオがある。しかも片方は生放送である。

こんな素敵なファンの「現場」があっていいのか…!
先生の言葉を、先生の声で聴けるだなんて!

贅沢にもほどがあるよ…!

さらに言うなら、こないだのシアターは他担さんでさえ「シゲアキきらめいてる」ってなってるくらいの前髪アレンジかっこよすぎてっていうか全体的に立ち姿もかっこいいしね?KAGUYAのPVで使ったエロスはもうストック溜まり過ぎてだだもれてるような気がしたけどそれってそもそもあなたの感覚であってもともとエロスは備わっているわけで、しかもそれが上質かつ上品。
あとお酒すきだしね?飲みすぎんなよ?なんていいおとなだよ呑みに行きたいよ。

まあ、そういう感じです(どんなだ)。


こないだからフォロワーさんから送られてきた「ある人が考えた各担当さんごとのイメージ」とやらがありましたが、
そのひと、べつのひと、Tさんと3人に見てもらいましたが、全員が

「シゲ担のやつまんまもちさんじゃんwwww」

というニュアンスのことを、3人ともに揃って言われましたやっぱりーーー?!!!orz
いや、…良いんですけど…ハア…ええもう…すきですから…

アイドルでまともな作家だなんて、それも中身があんなだなんて!
もう面白くてならない。

加藤シゲアキ。あなたは現代のラヴェルでしたか。しかも、ラヴェルよりもっともっと健康的な表現者

あなたのこと好きなんですよ。フレンドがあなた(というか「ピンクとグレー」)につながるくらいにすきだったようだ今考えても(笑)。


もっと魂を燃やしてください。わたしはその灯をもとにわたしの魂を燃やしてこよう。新しい曲の譜読みをして新しい世界に行こう。



ってかっこよくいいましたけどね、まとめ。

加藤シゲアキおもしろい!!!そしてTさんも本格的にハマれーー!\(^o^)/

 

ラヴェル ピアノ曲集(3) ソナチネ ヴラード・ペルルミュテール唯一の校訂・監修版

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